ノギスの原理

登録2011年1月6日



        


<ノギスの原理>

・ノギスを使用させるときに、ノギスの読み方が判りません。

・それはたぶんバーニア目盛りに1や2と数字か書いてあるからだと思います。
もしも、1や2ではなくて0.1や0.2と書いてあればもっと読みやすいと思います。
でも、そんな数字を書くスペースがないからだと思います。
(本来は1個分のづれ2個分のずれということなのかもしれません。)

・0.1だと理解して読めるようになり、40より1mm少ない39mmを10等分すると3.9となるバーニア目盛りを作ります。

・そうして本尺の4mmとバーニアの3.9mmが重なると1分の差になり、そのずれが0.1mmと判ります。

・40mmと重なるときは10倍の1mmのさになる。よってバーニア目盛りの、重なったところを読むと1mm以下の数字を測定することができます。
(実際にはバーニアの0と1の間が空いているので半分の線を引いて0.05まで測定できるように20等分している)

これで理解できましたか。「・・・・・??????」

・そこで、バーニアの考えた原理を説明するためのプリントを作ってみました。


ノギスの原理をエクセルで作ったのでダウンロードしてください。


・0〜10の間がいくらになるのかを目等分ではなく、正確に計ってみましょう。

1.0〜10の間を計る。
2.そのために下のように9間隔の線を引きます。
3.切り取り線から切り、本尺の目盛りとバーニア目盛に分けます。

<もう少し詳しく>
・1のずれがちょうど10間隔の線と重ねるようなバーニア目盛りを作りたい。
・よって、100から10を引いた90を10等分すると9となり、10間隔の線と重なったところが1のずれとなります。


<切り取り>

1.本尺とバーニアを写真の用に重ねます。

2.バーニアの0のところに書いてある矢印が測定したい長さになります。


<使い方>

1.上の10と下の9の線を重ねます。

2.上が10で下が9なのでその差は1になります。

3.よってバーニアの矢印が指しているのが1のところであることが判ります。

4.バーニアの四角のところに1と書きます。

5.同じように20のところで重なるようにずらします。

6.20と18なのでその差は2となり、矢印が指しているのは2となります。

7.後はこれを繰り返すと1〜9までの間を測定することができます。




<応用>

・10と20の間に矢印があるようにして、重なったところみるとその差が判るので、
 10にその差を足すと測定値になる。
 もし、その差が4ならば14と計算しなくても、すぐに読むことができます。


・このように見ただけで測定することができます。
 (10以上を測定するときにはバーニアが重なるように5までの間に矢印がくるようなところにしてください。)






<実際のノギス>

・40mmの間で1mmの線と下のバーニア目盛りが重なったところで測定できるように作っています。

・よって40mmより1mm少ない39mmを10等分すると3.9になり本尺とのずれが0.1mmとなります。

・もっと細かく読むためにその0.1mmの半分の0.05まで読めるように20等分しています。よって0.1とか0.15などのように重なった数値を読むだけで良いのです。


<ノギスを見てみると>

・20mmの間でバーニアを作っている物があります。
これだと20等分すると細かくなり読みづらいです。

・しかし上の写真の全長が入っている写真の右の方を見てください。

・20mmバーニアの方は150mmを測定するときには、150+20の170mmぐらいまで線が引いていれば測定することができます。40mmバーニアのときは190mmぐらいと長くなります。

・20mmバーニアの方が後ろにスペースができるのでJISマークなどを書くことができるのです。



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