とっておきの話「1mの基準」


計測実習のはじめの時間で話したものです。


                    
あなたは、長さの単位をいくつ挙げれますか?  
1.メートル                 
2.(   )・・・・・親指の幅       
3.(   )・・・・・足のサイズ      
4.(   )・・・・・手のひらの長さ    
5.(   )・・・・・両手を広げたときのスパン
6.(   )・・・・・足の歩幅
7.(    )・・・・・指先から肘までの長さ

 2から7の起源は人間が基準になっている。
 利点・・・・・定規がなくても体があれば測ることができる。
  欠点・・・・・誤差が大きい。

 いまあなたの親指の幅を測って下さい何cmありましたか?これが1インチです。
 人によって違うと思います。(1インチは約2.54cm)

・不変な地球
 これらの欠点を解消するために、メートル単位が出てきました。では、何を基準にしたのでしょうか。それは不変なもの、そうです(  )です。北極からパリを通り赤道までの距離の1000万分の1を1mとした。 これを基準にして(  )製の模型を全世界に配布したのが1799年のことである。しかし、それぞれに誤差がありました。0.1〜0.2μmの違いである。

・スーパーマン登場
 そのために、どこでも測定できるものに変化していく。その基準になったのがスーパーマンの生まれた星の名前にも付けられた(  )です。Kr86の出すだいだい色の波長の1650763.73倍と1960年(私の誕生日)に定めました。この年にスーパーマンが本になったのです。著者も科学に通じていたのでしょう。

・ミクロの世界
 しかし、IC回路の発展により回路の中に4μmと言う幅の線を書くようになり、誤差が許されない時代になりました。ちなみに髪の毛の直径が(  )μmである。もっと、もっと不変なものへ、それは光の速度です。1秒間に地球を(  )週すると言うものすごい速さの299792458分の1を1メートルとしたのが1983年のことです。

・宇宙を越えて
 人間が作り得たもので1番早いのは、宇宙を飛ぶボイジャーです。時速(  )kmである。1光年と言う単位もあるが、アンドロメダまでは(   )光年である。いま見ている光は220万年前の光である。また、アインシュタインは光の速度に近づくと(  )に行けると言い、これを越えると(  )に行けると言った。

宇宙を越え時間をも超越したものが、1メートルの基準である。たかが物差し、されど物差しである

┌────── 語群 ──────┐
  インチ、キュービック、フィート
  尋、ヤード、地球、白金、過去
  クリプトン、100、尺、
  7.5、9万、220万、未来
└───────────────┘


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