直径記号の謎
技術ドットコムのメイリングで発言されたものを参考にしました。
更新2003年1月11日
<問題>
図面で直径を表す記号として、Φ記号を使います。 JIS規格ではこの記号はなんと発音(読む)すると 規定しているでしょう。下記の記号で答えてね! (a)数学でも角度の記号として習ったのでファイである (b)昔はファイをパイと発音していたので、規格はパイである (c)英語では直径をDiameterと書くので頭文字からダイアとした (e)直径はやっぱり円なのでマルですよ。 |
<解説>
Φはギリシャ記号なので「ファイ」と発音します。
しかし、昔はこれが聞き取りにくかったので、
ファイではなく「パイ」と発音していたと思います。
パイだとπ記号の3.1415と間違えてしまいそうですよね
ダイア(DIA)は英語の直径でDiameterと書く頭文字です。
マルはJISU規格が規定してる呼び方です。
よって答は(e)のマルになります。
記号も○を使用したいがゼロと間違いやすいので
真ん中に棒を入れてΦとしたのかもしれません
半径などのRは「アール」と読みます。
ちなみに正四角形記号の口は「カク」と読みます。
<現場では>
でもΦ30はマルさんじゅうと読むのでなく
さんじゅうマルとなんと後に付けるのです。
現場などでは読みに合わせて30Φと請求書などに
書いたりもするそうです。
(このときΦはゼロと間違いやすいので少し数字の半分ぐらい上に書く)
また、Φ記号は数学などで角度(Phase)を表す記号としても使用されるので
多くの人は数学で習った「ファイ」と言う人が増えてきました。
昔はファイではなくパイと習ったのでパイと発音する人も多い
(現在は発音重視で教科書などは書くようになっている)
今は外国に合わせるのでダイア(DIA)と発音する人が増えてきているようです。
ある会社では
ファイとしか使用しなかったり
ダイア>ファイ(パイ)>マル
と言う様な発音の順番で使用されたりしているようです。
JIS規格が現場を支配しているのではないときがあります。
現場が規格を作り、現場が規格を使うものだから
規格は少しずつ毎年変わるのです
マルの発音も変わるかもね!!